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原油急落でもドル円は163円台を死守!FOMC・日銀で「164円突破」か「円急反発」か
概要:ドル円は163円台を維持し、今週のFOMCと日銀会合が次の方向感を左右する局面に入った。

7月27日午前の東京外国為替市場で、ドル円は163円60銭前後で取引を開始した後、昼前には163円40銭台へ小幅に下落した。前週末の163円83銭前後からは円高方向に動いたものの、原油価格の急落や米長期金利の低下に比べると、円の反発は限定的だ。
市場では今週、米連邦公開市場委員会(FOMC)と日銀金融政策決定会合が相次いで予定されている。ドル円が164円を突破するのか、それとも円が急反発するのか、重要な分岐点を迎える。
原油急落で「有事のドル買い」が後退
米国によるイランへの攻撃が一時停止したとの見方から、中東情勢への警戒がやや後退した。これを受け、時間外取引の原油先物は急落し、安全資産としてドルを買う動きも弱まった。
米10年債利回りも4.63%台へ低下した。通常であれば、原油安と米金利低下はドル売り・円買いを促しやすい材料となる。
それでもドル円は163円台を維持しており、市場に根強い円売り圧力が残っていることを示している。
なぜ円高が進まないのか
ドル円を支えている最大の要因は、依然として大きい日米の金利差だ。米国の政策金利は3.50~3.75%、日銀の政策金利は1.00%程度で、ドルを保有するメリットはなお大きい。
加えて、輸入企業によるドル需要や、日銀が追加利上げを急がないとの見方も円の上値を抑えている。
ただし、163円台で底堅いからといって、ドル高が保証されたわけではない。今週は金融政策に関する一言だけで、相場が大きく反転する可能性がある。
FOMCは据え置きでも油断禁物
FOMCは7月28~29日に開催される。政策金利の据え置きが中心シナリオだが、市場が注目するのは決定そのものより、インフレと今後の金利方針に関する説明だ。
原油価格の上昇による物価への影響を強く警戒すれば、米金利とドル円が再び上昇する可能性がある。一方、景気減速や利下げ余地を意識させる発言が出れば、ドル円は163円を割り込む展開も考えられる。
日銀会合で円が急反発する可能性
日銀は7月30~31日に金融政策決定会合を開く。政策金利は1.00%程度で据え置かれるとの見方が優勢だ。
焦点は、経済・物価情勢の展望と追加利上げに対する姿勢になる。日銀が物価上昇への警戒を強め、今後の利上げに前向きな姿勢を示せば、円買いが一気に加速する可能性がある。
反対に、原油安や景気への配慮を理由に慎重姿勢を維持すれば、ドル円は再び164円を試す展開になりそうだ。
164円突破か、162円台への急落か
目先は164円が重要な上値の節目となる。明確に突破すれば165円を意識したドル買いが入りやすくなる一方、日本当局による為替介入ドル円への警戒も急速に高まる。
下方向では163円と162円80銭前後が注目される。この水準を割り込むと、積み上がった円売りポジションの解消によって下落が加速する可能性がある。
今週はFOMC、米GDP、個人消費支出物価指数、日銀会合が集中する。発表直後の値動きを追いかけるより、政策内容と相場の反応を確認してから判断する慎重さが求められる。
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